【ジェームス・アレンの語る健康】
ジェームス・アレン(1864〜1912)
病気と健康は、環境同様、心の中でめぐらされる思いの明らかなあらわれです。病的な思いは、それ自身を病的な肉体を通じて表現します。
いくら食生活を改善しても、自分の心を改めようとしない人間には、ほとんど効果がありません。しかしながら、つねに清らかな思いをめぐらせるようになったとき、人間はもはや、病原菌を気づかう必要さえなくなります。そのときから人間は、とても自然に、体に悪い食べ物を好まなくなります。
もしあなたが自分の肉体を完璧なものにしたいのなら、自分の心を守ることです。肉体を再生したいのなら、心を美しくすることです。悪意、羨望、怒り、不安、失望は、肉体から健康と美しさを奪い去ります。
あなたの家を明るく快適な住処とするためには、そこを空気と日の光で満たさなければなりません。同様に、強い肉体と明るく穏やかで幸せな顔つきは、喜びと善意と穏やかさによって、心が十分に満たされることによってのみ創られます。
楽しい思いは、どんな医師よりも上手に、肉体から病気を一掃します。善意は、どんな癒し人よりも速やかに、嘆きと悲しみの影を霧散させます。
「『原因』と『結果』の法則 」より。
肉体の状況さえも、少なくともそのほとんどが、心の状況によって決定されています。この事実は、科学の世界でも急速に承認されつつあります。いまや、「人間は肉体によってつくられている」という旧来の物質至上主義的アイディアは、次のような心躍るアイディアによって急激に置き換えられようとしています。 「人間は肉体よりも優れており、彼の肉体は、彼自身の思いのパワーにより作り上げられている」
ほとんどの人たちが、胃腸が正常に働かなくなると気分が悪くなることを、とてもよく知っています。そしていまや、その逆に、気分が悪くなると胃腸が正常に働かなくなるということも、多くの人たちが知りつつあります。それにとどまらず、肉体的異常のほとんどは、直接的または間接的に、私たちの心の状況と極めて密接に結びついています。私たちの苦悩は、私たちの肉体の正常な働きを阻害し、病気の発生を促すことさえします。さらには、私たちが特定の病気にかかるのを心配すればするほど、私たちがその病気にかかる確率は上昇することにもなります。
インドの言い伝えによれば、かつて、当地の一段の哲学者たちは、ほぼ完璧な清らかさのなかで生きていたために、百五十歳ほどまで生き長らえたといいます。彼らにとって、病気になることは、はなはだしく不名誉なことであり、許されざるべきことでした。なぜならば「病気になる人間は、《法則》に刃向かって生きている人間である」ということが、彼らの間では常識だったからです。
病気は、機嫌を損ねた神の腹いせの結果でも、神が与えてくる試練でもなく、私たち自身の過ち、または罪の結果です。
病気は、それを引き寄せる人のもとにやって来ます。それは、それ対する受け入れ態勢を整えている人のなかには喜んで進入するいっぽうで、清らかに強い思いをめぐらし、生命と癒しのエネルギーを発生させている人の前からは、一目散に退散します。 もしあなたがいま、怒り、不安、嫉妬、強欲といったものに身を任せていながら、肉体の完璧な健康を手にしたいと願っていたとしたら、あなたはいま、まったく不可能なことを願っています。あなたがそれらのネガティブな思いの支配下にあるとしたら、あなたの心のなかではいま、病気の種が休みなく蒔きつづけられているからです。
真に賢い人たちは、そのような心の状態に陥ることを注意深く回避しつづけています。なぜならば、彼らは、その種の思いが、詰まった排水溝や、病原菌が大量にとりついた家などよりも、彼らの健康にとってはるかに危険なものであることをよく知っているからです。
「『原因』と『結果』の法則2 」より。
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