【沖正弘の語る健康】
沖正弘(ヨガの実践者、指導者)
病気は自己の力で治すのが本当
何も使わずにとは、自分の力だけで、ということだ。しかも、生理作用や機構は、昔の人も今の人も少し変わっていない。私達はまずこの事実に気付いて、治す力自己の中にだけあるのだという真理を自覚する必要がある。治療法などという特別な方法があると思っているから本当の医学がわからなくなるのだ。
命の回復活動に協力すること
病気していることがすなわち治療していることならば、そのままに病気をほったらかしておけということではない。自然的に治せとは、病気の意味を正しく理解して、その要求に正しく協力するようにせよということである。
本来の働きで治る 一体、病気の症状とは、何を要求しているのであろうか。それは、身についた偏りや過不足の存在をしめし、又、不自然、不適応、不調和なものを排除しようとしているのである。 それでは、これらの異常条件がどうして身についたのであろうか。それは、間違った生き方を続けた為である。例えば、体の偏った使い方、過不足ある食物のとり方、不完全な呼吸の仕方、眠り方の不完全による疲れの残留、心の混乱、環境への適応能力の低下するような生活などの継続である。
病気とは、異常なバランスをとっていることである アンバランスとは、力の偏りである。その力を、人をいじめることによって発散して、その偏りをとる人もある。暴れることによってとる人もある。冒険をしてとる人もある。書きまくったり、しゃべりまくって取る人もある。病気でとる人もある。これ等の中で異常方向でバランスをとっているものは苦しみを伴っている。よく「悪いことばかりしているのにあの人は健康だ」というような言葉を聞くが、この人は、悪い行為の方にどんどんエネルギーを発散しているから、生理的には安定しているのであるが、この種の動物的健康人には、喜びは与えられないであろう。喜びは、正しさのみに与えられるものであるからだ。
「人間を改造するヨガ・行法と哲学 改訂増補版 」より。
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