「孤立」の理由
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私たちが人間関係を考察する際、「孤立」が生まれる理由に着目する必要が出てきます。
なぜならば、人間は、人との関わりを求めているつもりでいながら、なぜか「孤立」の道へと歩む傾向をもっているからです。
ボンヤリ読んでいると、何を言っているのかよく分からない(!)クリシュナムルティですが、彼の「関係」と「孤立」についての話は、そのなかでは明解だと思います。
「あなたという人間が成立するのは、あなたが現にここにいると考えているためではありません。あなたは関係づけられているがゆえに存在しているのです。また私たちの間に多くの対立を引き起こす原因は、この関係に対する理解力が、私たちに欠けているためなのです」
「なぜかと言いますと、私たちは今の自分よりも上のものになろうとしたり、自己を改造したり、秀でた人間になるための単なる手段として、この関係を利用しているからなのです」
「自我の終焉―絶対自由への道 」より。
彼は、私たちが、私たちと他の人たちとの関係を調べてみるならば、それがすなわち孤立化の過程であることに気づくだろうと述べています。
孤立化の過程は、権力志向に通じていて、個人であれ、集団であれ、それを追求する限り、もたらされるのは「孤立」と「分離化」である、そう指摘しています。
簡単に言えば、他人よりもスゴイと思われたい、自分の価値を証明したい、地位やポジションを手に入れたい、自分の正しさを示したい、そういった欲求は、極めてシンプルで基本的なもののように思えますが、よくよく考察してみれは、他者との関係に対立と権力闘争を生み出すものに他ならない、ということでしょう。そして上記のような欲求が満たされたとしても、どれだけ頑張っても、いつまで経っても、「闘い」と「分離」「孤立化」がある以上、人は「孤独」なのかもしれません。
さらに、何か素晴らしいもの、何かしら偉大なものを自分と重ね合わせる同一化の欲望も、権力を求める欲望とまったく一致しており、その前提には、自分自身の空虚さ、愚鈍さなどを埋めるものとしての同一視や、他者よりも力をもつことを希求する自分がある、そう言っているように感じました。
>>他者の批評
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